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16年前というのは私にとって19才だったときの話になるけど
その前に1人の女との出来事を話す
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仮にSとしておく
Sとは小学4年の時までは友達だった
学校が終わればお互いの家に遊びにも行ったし
休みの日には近くのデパートへ出かけもした

ただ5年生に入ったあたりからSは孤立していった
というのもクラスで女子の中心に居る女に嫌われてSの評判をかなり悪く言いふらされてたから

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親が汚い仕事をしていてS自身も汚い仕事の手伝いをしているとか
その噂が根も葉もない事実だってのは私は分かってたけど
私までいっしょに孤立するのはどうしてもイヤだって思ってしまっていじめに加担することも
しょうがなくあった
結局、Sとは関係を修復できずに小学校を卒業した

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中学に入っていじめにあうのは私だった
Sは私が仲良くなろうと話しかける人に次々と私の悪口を吹き込んでいき
今度は私が孤立していくようになった
小学時代を恨んでしてるんだろうと思ってしょうがないとは思いつつも悔しさだけは感じていた

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そんななかでも私に仲良くしてくれる男が1人居た
仮にKとしておく
Kは誰にでも仲良くするタイプでいじめとかが嫌いな人間だった
私はときどきKに私と話していると君までいじめられるよってことを
言ってはいたけどKがいじめの対象になることはなかった
むしろいじめは私に対して強くなりひどいときは弁当をかばんの中にぶちまけられていたり
女子数人による暴力で骨折なんかもあった

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中学2年の途中からは学校へ行くことをやめた
家族は私がいじめられていることは知っていたが学校へ行くことを強要してきた
それだけでなくいじめられているのはおまえのせいだろと言われ全く相談に乗ることは無かった

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学校へ行くことをやめてから半年後、Kと家の前で出くわした
Kはその日一日を一緒に過ごしてくれていろんなことを話した
話しているうちになんだか泣けてきてしまってKに抱きついてしまった
その日から私とKは付き合うことになり休みなどはKと過ごした
私と付き合っていることが学校では評判になっているとKの口から聞いた1ヵ月後から
Kに傷が増えていくのが明らかに分かった
そのことを聞くとKは男子の一部によって暴力を受けていると話してきた
詳しく聞くとSはいじめてきている男子とくっついてKをいじめるように指示しているらしい

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私はそれを聞いてもうなんていうかあきれた直後に言いようのない怒りが込み上げてきて
Sの家に1人で行くことにした
Sの家のドアを叩くとS自身が出てきて驚いたような顔をしていた

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近くの公園で話したのを覚えてる
SにKをいじめるのはやめてとお願いすると私に対しての不平不満をありったけぶつけてきた
私はそれは謝るからKは関係ないことを必死に訴えると分かってくれたらしく頷いた

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翌日、Kに別れを切り出された
理由を聞くと別れてくれというばかりでそれ以外に話すことは何も無いという感じだった
私は絶対Sが関係しているんだと思い、だけどKが暴力から解放されるならと思って別れを受け入れた

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私はそれからは独自に高校受験にそなえ勉強した
そのかいもあってそこそこレベルの高いところへ行くことができた
Sは中学では全く勉強をしておらず私とは正反対の人生を歩んだ
レベルの高い高校だけありいじめなんて程度の低いことをする人間は一人も居なく
充実した高校生活を送ることができた
高校では何事も無く暮らすことができ卒業後の進路は大学進学を取った
大学に入って半年が過ぎたころだった
ここから本題に入る

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1993年7月のことと記憶している
突然、Sから電話があった
家の電話番号は変えてなかったから連絡網か何かで知っていたんだと思う
久しぶりに会うSは以前とはぜんぜん違う姿だった
なんていうか暴力団系の男と付き合っているような女の格好というか
変に派手な格好だった
それだけで私にとってはまともな人生を送ってはいないんだろうなという
予想はできた

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Sは昔話もそこそこに金を貸してくれと頼んできた
理由を聞くと多額の借金を返すために必要なんだという
元金だけでも返したいからと言ってきた
だけど当時19才の私に金があるはずも無く断った
中学時代のことを快く思っていなかったというのもあった

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そうするとSは私の腹にナイフを押し当てて金を出さないなら
殺すのもいとわない意思があるのを示唆してきた

こんな人間に殺されるなんてまっぴらごめんだった私は
その場で持ってた金を全額やった
結構な額だったのは覚えている

だけどそれに飽き足らずSは連日金をせびってきた

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私はもういいかげんに我慢ができず警察に連絡することにした
ナイフを押し当てられたことまで話したのにもかかわらず
全く相手にされなかった
おそらくヒステリックな女としか思われていなかったと思う

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その日は雨が降ってたと思う
私からSに今日会えないかと連絡した
待ち合わせたのは午前0時を回っていたと思う
Sはお金よろしくなどと言っていたように思うが私が用意したのは
大量のシンナーと一本の包丁だった

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待ち合わせ場所に早く着いた私は自分でも驚くくらい冷静だった
10分後に車でSは来た

私は近場ということもあり自転車だった
包丁をお尻のポケットに忍ばせて彼女に近づいた
私はSに対してもうこれ以上お金は出せないから私に近づくのはやめて
という旨を話した
Sは笑いながらそれは無理だよーというような口調で断ってきた

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それにお金出せないなら殺しちゃうよ?といいながら
ナイフを取り出そうとしたので私は即座に包丁でSの胸をめがけて刺した

Sは驚いた顔で私を見て一歩下がったが私は走馬灯のように中学時代のことを
思い出してしまった
胸に刺さったナイフを一回抜きもう一度違う個所に刺した

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Sの胸からは夜中でも分かるくらいに血を迸らせていた
私はその血を避けるために飛ぶように後ろへ下がった

Sはその数秒後に倒れ息絶えたように思った

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その後の私も待ち合わせていたときと同じように冷静で
持ってきたシンナーを自転車のかごからとりだしSの体にまんべんなくかけた
そうしてSを車の中に収めライターで火をつけた

火は瞬く間に車内を燃やし尽くした
それを見届けてから私は1人暮らしをしている家へと帰り、かかった血を洗い流した

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その後、私は大学を辞め住んでいた家を引き払いその地から遠く離れた場所に移った
事件のことは新聞で見て何の手がかりも無い事を知って安堵した
それからは警察を見ると怯えながら暮らす生活にはなったが
もうその心配はいらない
去年の7月ですでに時効となっているからだ
これからは本当の安心をつかんで生活できる

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私は自分のしたことにこれっぽっちの後悔も感じていない
それに自分のしたことがわるいとも思ってはいない

だけど今でも夢に見ることがある
Sの死に際のあの顔を
苦しそうにゆがめるあの顔を

なんらかの拍子に思い出すたびに私は人を殺してしまったことを改めて認識する
それは私が死ぬまで繰り返されることなんだろうなとふと思った

駄文で失礼

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「将来は看護婦になりたい」 尼崎の19歳無職少女殺人事件 7日に時効
1: ブラ(佐賀県):0000-00-00 00:00:00
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7月7日で時効成立 兵庫・尼崎19歳女性殺人

川田美佐和さんの遺影に向かって手を合わせる母親。時効の成立が迫る=兵庫県伊丹市(細田裕也撮影) 兵庫県尼崎市内の
駐車場で平成5年7月、止めてあった乗用車の車内で同県伊丹市の無職、川田美佐和さん=当時(19)=が遺体で見つかった事件が
7日午前0時、公訴時効を迎える。遺族らが情報提供を求め謝礼金100万円を用意するなどしたが、これまでのところ、尼崎北署捜査本部
は手掛かりを得られていない。川田さんの母親(61)は「遺族に時効はない。苦しみは一生消えない」と話している。

 調べでは、川田さんは5年7月6日午後10時半ごろ、誰かに電話で呼び出され自宅を外出。翌日午前2時半ごろ、尼崎市上ノ島の
駐車場で乗用車が燃える火災があり、車内から川田さんの遺体が発見された。解剖の結果、左胸に2カ所刺し傷が見つかり、捜査本
部は殺人事件として捜査しているが、有力な情報もなく難航している。

 母親によると、幼いころから体が弱かった川田さんは、通院していた病院の看護師の働きぶりに感動。「人の命を救いたい」が口癖で、
中学時代の文集にも「20歳になったら看護師になりたい」と書いた。事件当時は飲食店などで働きながら、夢に向かって動き出したばかりだった。

 母親は「『ちょっと出てくる』が娘の最後の言葉。それが一生帰ってこなくなった」と話し、20歳の誕生日に娘に渡すつもりだった
真珠のネックレスもいまだに手放せないでいる。

 17年1月施行の改正刑事訴訟法で、殺人など死刑に相当する罪の時効は25年に延長されたが、法改正前に起きた事件には
以前の15年が適用されるため、公訴時効の日が迫る。母親は「時効とは誰のための制度なのか。15年経っても犯人の罪は
消えないと思うし、遺族の悲しみもなくならない」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080705/crm0807050015000-n1.htm
川田美佐和さん
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/Images/00755699.jpg
プロフィール

尼崎S事件

Author:尼崎S事件
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